ウイルス性口内炎とは?ほかの口内炎との違いや原因を解説
2026/03/20
こんにちは。東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島です。
ウイルス性口内炎は発熱や全身症状を伴うことが多く、放置すると症状が悪化したり、周囲に感染を広げたりする可能性があります。
今回は、ウイルス性口内炎の原因や、他の口内炎との違い、症状や治療法について解説します。
ウイルス性口内炎とは
ウイルス性口内炎は、ウイルス感染によって引き起こされる口腔粘膜の炎症です。
口の中の粘膜にウイルスが感染することで、水疱や潰瘍、びらんなどの病変が形成されます。
単独の潰瘍ではなく、口腔内の広範囲に多数の病変ができることが多く、強い痛みを伴うことも特徴です。
アフタ性口内炎との違い
アフタ性口内炎は、ストレス、睡眠不足、栄養不足、粘膜にできた傷などを原因に発症する口内炎です。
円形または楕円形の白っぽい潰瘍ができ、触ると痛みがありますが、発熱や全身症状を伴うことはほとんどありません。
また、感染性もなく、一般的には一週間から二週間程度で消失します。
一方でウイルス性口内炎は、口腔内の広範囲に多数の小さな水疱や潰瘍ができます。
発熱や倦怠感、頭痛などの全身症状を伴うことが多く、特に初感染の場合は高熱を伴います。
また、唾液や接触を通じて第三者に感染する可能性もあります。
カタル性口内炎との違い
カタル性口内炎は、物理的な刺激や化学的な刺激によって引き起こされる口内炎です。
入れ歯や矯正装置が当たる、熱い食べ物でやけどをする、頬の内側を噛むといった物理的刺激や、薬物や化学物質による刺激が原因となります。
カタル性口内炎の特徴は、粘膜が広範囲に赤く腫れ、ヒリヒリとした痛みがあることです。
明確な潰瘍や水疱を形成することは少なく、粘膜全体がただれたような状態になります。
唾液の分泌が増加し、口臭を伴うこともあります。
ただし、カタル性口内炎は原因となる刺激を取り除けば、比較的早く改善します。
感染性はなく、発熱などの全身症状も通常はありません。
ウイルス性口内炎を引き起こすウイルス
単純ヘルペスウイルスによる口内炎
単純ヘルペスウイルスは、接触感染や飛沫感染により伝播するウイルスです。
主に乳幼児や小児に見られますが、成人でも発症することがあります。
初感染では高熱が出ることが多く、38度から40度の発熱が数日間続くのが一般的です。
口腔内の広範囲に多数の小さな水疱ができ、破れて潰瘍になると強い痛みのために食事や水分摂取が困難になります。
また、ウイルスは神経節に潜伏するため、一度感染すると免疫力が低下したときなどに再活性化し、口唇ヘルペスとして再発する恐れがあります。
水痘帯状疱疹ウイルスによる口内炎
水痘帯状疱疹ウイルスは、水痘と帯状疱疹の原因となるウイルスです。
水痘は主に小児に見られる感染症で、皮膚だけでなく口腔内にも水疱や潰瘍が生じることがあります。
発熱や倦怠感などの全身症状を伴う点も特徴です。
水痘に一度罹患すると、ウイルスは神経節に潜伏します。
その後、免疫力が低下した際などに再活性化し、帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹は体の片側に帯状の水疱が現れる疾患で、顔面に発症した場合には、口腔内に病変が現れることもあります。
ウイルス性口内炎の症状の特徴
発熱を伴う
ウイルス性口内炎には、発熱を伴うことが多いという特徴があります。
特に初感染の場合、38度以上の熱が数日間続くことがあります。
水疱や潰瘍が複数できる
ウイルス性口内炎では、小さな水疱や潰瘍が口の中のあちこちにできます。
歯肉、舌、頬の内側、口蓋など、さまざまな部位に病変が現れることが特徴です。
痛みが強い
ウイルス性口内炎でできた潰瘍は痛みが強く、食事や水分摂取が困難になることもあります。
特に酸味のあるものや熱いもの、辛いものなどは、強い痛みを引き起こします。
ウイルス性口内炎の感染経路と予防法
ウイルス性口内炎の主な感染経路は、飛沫感染、接触感染、空気感染です。
予防の基本としてまず挙げられるのは、手洗いです。
外出後や食事の前、お手洗いの後などには、忘れずに手を洗うようにしましょう。
また、うがいや感染者との接触を避けることも大切です。
家族に感染者がいる場合は、タオルや食器の共用を避けるようにしてください。
予防接種が可能なウイルスについては、ワクチン接種も検討しましょう。
ウイルス性口内炎の診断方法
ウイルス性口内炎の診断は、主に臨床症状と問診によって行われます。
発熱の有無、口腔内の病変の特徴、全身症状の有無などから、ウイルス性口内炎かどうかを診断します。
原因となるウイルスを特定するために、血液検査や抗体検査が行われることもあります。
ウイルス性口内炎の治療法
ウイルス性口内炎の治療は、原因となるウイルスの種類や症状の重症度によって異なります。
単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスによる口内炎には、抗ウイルス薬を用います。
抗ウイルス薬を早期に投与することで、症状の軽減や回復の促進が期待できます。
対症療法としては、解熱鎮痛薬、局所麻酔薬を含む口腔用軟膏やスプレーなどがあります。
もし、痛みで水分が取れない場合は、点滴による水分補給が必要になることもあります。
ウイルス性口内炎に対する家庭でのケア
ウイルス性口内炎の症状を和らげるためには、睡眠を十分に取り、安静にすることが大切です。
発熱や痛みによって脱水症状を起こしやすいため、こまめに水分を摂ることも心がけてください。
食事は、やわらかく刺激の少ないものを選び、酸味の強いもの、辛いもの、熱いもの、硬いものは避けましょう。
そのほか、口腔内を清潔に保つことも大切です。
痛みで歯磨きが難しい場合でも、水で口をすすぐなどできる範囲で口内環境を清潔に保つようにしましょう。
歯科医院を受診すべきタイミング
ウイルス性口内炎が疑われる症状が現れたら、早めに医療機関を受診してください。
特に、高熱が続く場合、水分や食事がほとんど取れない場合、脱水症状の兆候がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
また、症状が一週間以上改善しない場合や、症状が悪化する場合も受診が必要です。
まとめ
ウイルス性口内炎は、ウイルス感染によって引き起こされる口腔粘膜の炎症です。
アフタ性口内炎やカタル性口内炎とは異なり、発熱や全身症状を伴うことが多く、口腔内の広範囲に多数の水疱や潰瘍ができます。
飛沫感染や接触感染により伝播するため、手洗いやうがいの徹底、感染者との接触を避けるなどの予防が重要です。
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