高齢者の入れ歯ケアのコツとよくあるトラブルを解説

      2024/09/20

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の入れ歯治療

こんにちは。東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島です。

虫歯や歯周病で歯を失ったご年配の方にとって、入れ歯は生活を支えるための大切な道具です。
しかし、正しく使用しケアを行っていないと、さまざまな問題が発生することがあります。
そこで今回は、高齢者の入れ歯ケアのコツとよくあるトラブルについて、入れ歯ケアの基本から注意点、歯科医院を受診すべきケースなどを解説します。

 

高齢者の口腔内でよくあるトラブル

自浄作用の低下

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の高齢者の口腔内トラブルの解説

年を取るにつれて起こる口内変化の代表格が、自浄作用の低下です。
唾液は口腔内の自浄作用を担っており、細菌や食べかすを洗い流してくれます。
しかし、年齢とともにこの唾液の分泌量は減少してしまいます。
また、持病を抱えている方の場合は、服用している薬の副作用で唾液量が減少していることもあります。
唾液が少なくなると、自浄作用が低下するため細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因となってしまいます。

 

天然歯が少ない

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の高齢者の口腔内トラブルの解説

多くの高齢者は、虫歯や歯周病といった口内トラブルにより天然歯を失っています。
そのため、入れ歯やブリッジなどが入っている割合が高く、これにより虫歯や歯周病が発症しやすい口内環境にあります。
これは、義歯と天然歯もしくは歯ぐきの間に食べ物のかすが残ったり、磨き残しが発生したりしてしまうためです。

 

虫歯や歯周病が多い

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の高齢者の口腔内トラブルの解説

高齢者の場合、虫歯や歯周病が多いのも、よくある特徴です。
これは、前述した唾液の自浄作用の低下や義歯の多さによる汚れのたまりやすさなどが影響しています。
特に歯周病に関しては、45歳以上の日本人の過半数は、歯周ポケットの深さが4mm以上になっているといわれており、高齢になるにつれてリスクが高くなっています。

 

口臭の発生

口臭も高齢者に多く見られる問題です。この原因は複数あり、唾液の減少、歯周病、歯垢の蓄積、入れ歯の汚れなどが考えられます。

 

入れ歯を正しく手入れしないとどうなるか

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の入れ歯治療

入れ歯を快適に使用していくためには、正しい手入れが欠かせません。
入れ歯を正しく手入れしないと、さまざまな問題が発生する可能性があります。

例えば、部分入れ歯に食べかすや細菌が付着したままになると、それが原因で周囲の健康な歯が虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
総入れ歯だったとしても、口内炎や口臭の原因となります。

また、部分入れ歯でも総入れ歯でも、正しい手入れがなされずに細菌が増殖すると、それが原因で誤嚥性肺炎のリスクが高まってしまいます。
誤嚥性肺炎は食べ物や唾液などが細菌とともに気道に吸引されることで発症する病気です。
免疫力が低下している高齢者の場合は、健康に大きな影響を与えることもあるため注意が必要です。

加えて、汚れた状態の入れ歯を装着し続けると、その汚れが歯ぐきや口腔内の粘膜に悪影響を与え、炎症や痛みを生じさせる可能性があります。
また、入れ歯のフィット感が悪くなってくると、口の中で固定されず動きやすくなり、これが原因で口内に傷ができたり、痛みが生じたりします。
結果として食事がしにくくなり、栄養状態にも影響が及び、生活の質が低下する可能性があります。

 

入れ歯の正しい手入れ方法

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の入れ歯治療

入れ歯の手入れは日常的に行う必要がありますが、その方法には注意点があります。
まず、入れ歯を外して流水でしっかりとすすぎ、食べかすや汚れを落とします。次に、専用の義歯ブラシを使用してやさしくブラッシングを行い、細かい部分まできれいにすることが重要です。
このとき、一般的な歯磨き粉は使用しないようにしましょう。
多くの歯磨き粉には研磨剤が含まれており、入れ歯を傷つける原因になる可能性があります。

また、夜寝る前には入れ歯を外し、専用の洗浄液に浸けておきましょう。
これにより、細菌やカビの繁殖を防ぐことができます。洗浄液に浸ける際には、熱湯を使うと入れ歯が変形する恐れがあるため、適温の水を使用しましょう。

 

入れ歯を使用するうえで気を付けること

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の入れ歯治療

入れ歯を使用している場合、いくつかの気を付けておくべきことがあります。
まず、入れ歯安定剤の多用は避けましょう。安定剤は一時的にはいい結果をもたらすかもしれませんが、持続的に使用するとかみ合わせが悪化し、かえって入れ歯のフィット感を悪くする原因となることがあります。
汚れが付きやすくなったり、細菌が繁殖しやすくなったりする原因にもなります。

また、入れ歯は割れやすいものですので、取り扱いには十分注意が必要です。
洗浄は、水を張った洗面器の上で行うなどすると、万が一落としても破損を防ぐことができます。
そして、入れ歯のフィット感が悪くなったり、痛みが生じたりする場合は、自分で調整を試みるのではなく、歯科医院に相談しましょう。
自己調整は入れ歯を破損させるリスクが高く、逆に問題を悪化させることがあります。

 

歯科医院を受診したほうがいいケース

東大島(江東区)の歯医者、クローバー歯科東大島の入れ歯治療

入れ歯が合わなくなったと感じたときには、早めに歯科医院を受診しましょう。
入れ歯のフィット感が悪くなると、食事や会話に支障をきたすだけでなく、口腔内に傷ができたり炎症が起きたりするリスクが増加します。

また、口腔内に痛みや不快感を感じる場合も、早めに歯科医院を受診してください。
痛みが続く原因としては、入れ歯の不適切なフィット感や食べ物の残りが原因である可能性があります。
こうした問題を放置すると、口腔内の健康がさらに悪化し、治療が長引くことになります。さらに、入れ歯が破損した場合や、ひびが入った場合もすぐに歯科医院に行くことが重要です。
一部が破損している入れ歯を使用し続けると、口内を傷つけるリスクが高まるためです。

また、入れ歯に問題を感じなかったとしても、定期的な歯科検診の受診は必要です。
定期検診では、自分では気づきにくい口腔内の変化や、入れ歯の状態をチェックしてもらうことができます。
そのため、何か問題があった場合にも、初期の段階で発見し、早期に対処することが可能となります。

 

まとめ

入れ歯を快適に使用し、口内の健康を維持し続けるためには、毎日の正しいお手入れが欠かせません。
ご自宅での手入れとともに定期的な歯科医院でのチェックを受けることで、口内環境を健康に保ちましょう。

 



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